白根噴火、半島有事…改元で国運転換成るか? |
群馬県の草津白根山(本白根山)が噴火した。気象庁は噴火警戒レベルを3(登山禁止・入山規制、火口から2キロ以内立ち入り規制)に引き上げた。
朝鮮半島がいつ火を噴いてもおかしくないこの時期に、突然の国内山岳の噴火。これは名実ともに「平成」という世の終焉を物語っているのかも知れない。
その「平成」も来年予定される今上陛下のご譲位に伴い、新元号へと改元される。所謂「代替わり改元」であるが、これに関連して安倍首相は先週、新元号について「広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざすものとしていきたい」と述べている。
改元について考えてみると、我が国は神武天皇の開闢以来、天皇125代を数える。その内、本邦の年号を持つ天皇は孝徳天皇以来90代である。最初の年号は「大化」元年(645年6月19日)、そして現在に至るまで計247回の改元が行なわれている。
その改元の理由は一般的な代替わり改元の他に、祥瑞改元、天文変化改元、天災改元、疫病・飢饉改元、火災等の災害改元、厄運改元など多岐に渉る。
この内、祥瑞・豊年祝い(「神亀」)・金や銅の献上(「大宝」、「和銅」、「天平感寶」)といった慶事による改元は、孝徳天皇の「白雉」元年(650年2月15日)から文徳天皇の「天安」元年(857年2月21日)まで計17回。
ところが天災・天文変化・天変地異・疫病・飢饉・災害・戦乱等の不吉事による改元は、醍醐天皇の「延喜」元年(901年7月15日)以来、計104回を数える。(※)
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※参考資料:
日本書紀、続日本紀、日本後紀、続日本後紀(講談社学術文庫)、六国史(吉川弘文館)、大日本史料(部分)ほか
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上記のように不吉事による改元が全改元の四割以上を占めている事に鑑み、今回の改元は単なる「代替わり改元」としてではなく、「国運の一大転換」をも意図するような改元とすべきではないだろうか。
そして元号を「漢字2文字」とした昭和54年(1979年)の元号選定手続要領についても見直し、過去にあった四文字年号の復活で名称選択の自由度を高めるという手もある。(※)
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※聖武天皇の御代の天平21年(749年)4月14日、陸奥国からの黄金献上により改元→「天平感寶(てんぴょうかんぽう)」へ。これ以降、
天平勝寶(749~757)
天平寶字(757~765)
天平神護(765~767)
神護景雲(767~770)
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要は“神意”を伺い、そして“民意”を国難克服に向けて纏める推進力となるような元号名を選定し、国運の一大転換を図るべきだと思うのである。
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