北の起死回生の一手「米朝同盟」 |
6月12日予定の米朝首脳会談開催を巡って、アメリカを翻弄しているつもりが逆に「頓死」への道を歩んでいる北のキム・ジョンウン。
現在、米朝の代表団が準備協議に入っているが、トランプ大統領はそれに先立ち27日、自身のツイッターで北を「褒め殺し」するという挙に出た。
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Our UnitedStates team has arrived in North Korea to make arrangements for the Summitbetween Kim Jong Un and myself. I truly believe North Korea has brilliantpotential and will be a great economic and financial Nation one day. Kim JongUn agrees with me on this. It will happen!
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これは裏を返せば、「俺の言う通りにすれば、な」という恫喝。
北は中国にお伺いを立てての対米ゴネまくりが裏目に出ている。繰り出そうとする手もトランプ政権に逆手を取られて、もはや手詰まりの状況。
キム・ジョンウン氏が本気で自らの保身と金王朝の維持を望むのであれば、斯くなる上は起死回生の一手として「米朝同盟」、これしかない。
以前のエントリーでも述べたが、北は先ず中国を切る。その上で、アメリカが北朝鮮キム・ジョンウン体制を保証し、北の既存核戦力を米主導の国際管理とする。そして在韓米軍は北上して「在朝米軍」となり、近日中に「米朝共同軍事演習」を実施する・・・
これを例の日大アメフト部反則事件に譬えれば、キム・ジョンウン氏は内田前監督こと中国・習近平監督の下で忠犬「井上コーチ」となるのか、はたまた習近平監督を切って「宮川選手」となるのか…という選択になる。
誰もが予想外の展開だろうが、北はアメリカに対して自らの体制保証を求めるという前代未聞の内政干渉誘引策を声明したくらいだから、この程度の超ウルトラCも実行できる筈だ。
見方を変えれば、北は近々に起こり得る「第三次世界大戦」の戦勝国側に名を連ねるのか、それとも中国(&ロシア)と心中するのか・・・という選択でもある。
翻って我が国は、NATO(北大西洋条約機構)に日本政府代表部を開設することとなった(NATO本部のあるブリュッセル所在の在ベルギー日本大使館内)。これは中国(&ロシア)への強烈なメッセージであり、「第三次世界大戦」の戦勝国になる…という意思表示でもある。
賢明なキム・ジョンウン氏であれば、現在の危機的状況をむしろ好機到来と捉えてクレバーな手を打つべきであろう。
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